R's Note

日々学んだことをまとめてます。内容については参考程度でお願いします。

縫合糸

  1. 「自然素材・撚り糸・非吸収糸」
    • 絹糸
  2. 「合成・編み糸(撚り糸)・非吸収糸」
    • ニューロロン(ナイロン素材)
    • エチボンド(ポリエステル素材)
  3. 「合成・編み糸(撚り糸)・吸収糸」
    • バイクリル(ポリグラクチン910)
    • デキソン(ポリグリコール酸)
    • モノクリル
  4. 「合成・モノフィラメント・非吸収糸」
  5. 「合成・モノフィラメント・吸収糸」
    • PDS(ポリディオキサノン)
    • マクソン

◆創の中縫いをするときは抜糸できないので溶ける糸を使って、がっちりと縫い合わせたいからしっかり縛れる編み糸の吸収糸(バイクリル、ポリソーブ等)を使用。
◆皮膚縫いは抜糸をするのでコストが高い溶ける糸を使う必要なし。それに外界と接するため感染のリスクを避けるためにモノフィラメント糸を使用(=ナイロン糸、プローリン等)
◆腸管の内壁を縫うときは、抜糸できないから溶ける糸を使い、感染リスクを押えるためにモノフィラメントタイプを使用(=バイオシン、モノクリル等)

 

●モノフィラメント(単一糸)か、ブレイド(編み糸)か。
・編み糸の方がしなやかで、縫いやすく、強くしばれます。
・モノフィラメントは感染に強く、糸を通す時に組織を傷つけにくいです。

 

●吸収性+モノフィラメント
PDS(polydioxanone)
最高の張力を持っています。5-6週間張力を保ちます。
モノフィラメントなので固いですが、感染にも強く、適応の幅が広いです。

・マクソン(Polytrimethylene carbonate)
PDSを扱いやすくした改良版です。

・モノクリル(poliglecaprone 25)
7日間張力を保ち、21日で完全に失います。顔の外傷などで形成外科でよく使われます。


●吸収性+ブレイド
・バイクリル(polyglactin)

 

3-4週間張力を保ち、60-90日で吸収されます。
編み糸なので扱いやすいです。軟部組織に良い適応です。


●非吸収性+モノフィラメント
・ナイロン

 

昔から使われている、張力の強い糸です。何回も結ばないと緩んでしまうのが難点。

プロリンポリプロピレン
ナイロンとほぼ同様です。組織が腫脹しても耐えてくれます。


●非吸収性+ブレイド
・絹糸(シルク)

 

これのみ天然由来です。扱いやすいですが、張力は非吸収性の中で最も弱いです。

吸収性縫合糸

  • 一定の期間は創部を維持する抗張強度を有し、加水分解などで経時的に吸収される。
  • 糸の種類によって、抗張強度維持期間と吸収期間が異なる。
  • 主な使用部位・・・消化管・筋膜・筋層・皮下組織・尿路生殖器など

非吸収性縫合糸

  • 生体内で分解・吸収されずに残留する(長期間において劣化するものも含む)
  • 長期間にわたり保持する必要のある組織に使用されることが多い。
  • 主な使用部位・・・皮膚(表皮)・血管・神経組織・骨・靭帯など

素材による分類

天然素材 絹糸(シルク)・スチールなど

  • 特に絹糸(シルク)は異種蛋白のため、抗原として認識される。
  • 合成素材と比較すると、同じサイズでは強度は低い。

合成素材

  • 抗張強度が高く、製品によるバラつきが少ない。
  • 軽微な組織反応。